PET検査を終えて、4日間
主人は大いにもがきました。
事故当時、頭を打った覚えがないと言いだして、
もう悪性腫瘍って決まったもんじゃないか・・・と言うのです。
私ももう愕然としました。
傍にいて、主人が絶望感に襲われるのを見て本当に怖くなりました。
ただ、「大丈夫よ、大丈夫!どんな結果が出ても完治するよ」
それしか言えませんでした。
そんな中、支えになったのは
26日の検査結果を前に、毎日何人もの友人が訪ねてくれ、
主人を励ましてくれたことです。
「絶対大丈夫!どんな結果が出ても、祈ってますから!大丈夫ですよ!」
「顔だけでもと思って見に来ました」
「決めましょう、勝つって決めましょう」
そのたびに
「はい、大丈夫です。腹決めてます。頑張ります」
と、嬉しそうに答えていました。
感謝してもしきれません。
******当日、福大病院にて。
病室に入って、PET検査の画像を食い入るように見ました。
医師 「腫瘍と思われた部分に色が付いていないですよね?
これは、
悪性脳腫瘍じゃありません。ハッキリしました!」
二人で「あああああ~~~~」と声が漏れ、顔を手で覆う。
そして体全体の画像も見せてくれ
医師 「綺麗でしょう?何にも映ってません!
体のどこにも腫瘍はありません!」
「ああああああ~~~~~」←私達
医師 「CT検査の結果も、ほら、血管綺麗でしょう?
脳挫傷でも、ここの血管が切れたりねじれたりしていたら、危ないんです。
即手術なんです」
「はあああああああ~~~~~」←私達
私 「先生、良性の腫瘍は考えられますか?」と尋ねてみた。
医師 「いいえ、無いと思います。あとは事故のせいですから
脳挫傷という確固たる立証が必要なので、来月末MRと脳波を検査しますね。
取り立てて急ぎ治療することは何もありませんし、安心してください。
よいお年をお迎えくださいね」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
私達はぺこぺこ頭を下げながら
診察を静かに出て、(待合室は腫瘍を持つ人が多いので)
やっと駐車場に向かう時に、手を繋ぎ(笑)
「良かった・・良かった・・・勝った・・・」←まだ実感が無いので小声
家に帰りついて、主人と私それぞれが皆に連絡し、喜んでもらい
初めて二人で実感しました。
奇しくも同じ日に友人も退院が決まり
嬉しさは倍増しました。
「私達が負けたら友達も負ける。だから絶対勝たないかん!」
まごころは通じるものですね・・・涙
私の父はもう数週間2時間3時間、4時間と、主人の事を祈ってくれました。
2時間といっても、言葉で言うほど簡単なことではありません。
主人も父に電話し、
「お義父さん、ありがとうございました・・・
僕だったら、婿を自分の子供のように祈れません。
本当にありがとうございました・・・」
カナコやアヤネにも電話して、ありがとうありがとうと言っていました。
主人は本来、胸の内を言葉に出す事が無く、
感謝の気持ちで「ありがとう」・・・なんて言う事も滅多になく(笑)
私もこの数ヶ月間大変だったけど、こうして感謝の気持ちが芽生えた事が
嬉しくてたまりませんでした。
このブログに書いている事は、家族で私以外知りません。
主人は多分嫌がります(笑)
でも、ここに書くことで、みなさんがじっと見てくれる事で頑張れたと思います。
そして自分が負けない事を証明したかった。
病気も、夫婦関係も、子育ても、経済的な事も
すべては同じ原理です。
負けなければ必ず勝ちます。
そしてここで気を抜かず、「完治」という言葉をもらうまで
また前進していきます。
みなさん、大変ご心配をおかけしました!!!
そして温かい励ましありがとうございました!!!!
****記録として
診察料 210円(安っ)
駐車代 200円(高っ)